矯正歯科医の捉え方は、『歯は動く』というところに集約されます。



『咬合は生体とともに変化する流動的なもの』



歯に被せるものの治療を主体に行なう「補綴科」の先生方は『歯は動かない』という観点がベースにあるような気がします。私は、様々な習慣、加齢、機能の変化などが噛み合せを変化させると思っていますし、また噛み合せを調整する事が機能を変化させる場合もあると言う考え方です。



臨床においては、矯正歯科医としての視点がいつもベースにあります。

そうですね。やっぱり、治療をしていて、患者さんが「治ってよかった」と言ってくださるのが一番嬉しい事なのですが、この前、痛いのを

「忘 れ て い ま し た」

と言われたときはとても嬉しかったですね。ずっと続いていて気に病んでいた顎や喉の痛み、頭痛、耳の痛みなどがすっかり気にならなくなってしまったと言う事です。



この方は、耳や喉にも痛みがあったため、最初は耳鼻科、そこから紹介で口腔外科、最後に噛み合わせではないかと言われて林歯科に来院されました。



顎関節症の症状は、顎の関節だけではなく、耳の痛み、喉の痛み、頭痛などの症状と拡がっていくため、どこを受診していいかわからないということがあるようですね。いろんな所を回った後に、歯医者さんにいらっしゃる。

見てすぐ、噛み合わせのずれによる顎のずれが原因という事がわかりました。急いで顎関節症の治療用プレートを使っていただいたところ、約一週間で頭痛がなくなり、一ヶ月後には長く辛かった症状が気にならなくなったようです。



プレートを入れているときは、体のぶれも少なくなっているのが、重心動揺計(グラビコーダー)で分かりました。



この方はたまたま林歯科に来院されたわけですが、私がここ数年取り組んでいる咬合治療が、症状の改善につながり、勉強してきてよかったと思いました。





嬉しかったですね。



これからずれた噛み合わせをきちんと治して行くのには期間がかかりますが、少しずつ顎が楽な位置に修正し、食事が楽しみな生活を送れればいいなと考えています
北海道・旭川市 林歯科医院の院長林俊輔に、これまで考えて来た事、今大切にしている事、これから目指す事を尋ねてみました。

林歯科に興味を持った方に、どんな歯科医師が運営する歯医者であるかを知って頂きたいと思います。





一問一答で、時々思い出したように書いて行きます。気が向いたら、また続きを読みに来てください。



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時々聞かれる事があります。

実は、ここ2年、祝祭日などの旭川市・林歯科医院の休診日以外お休みしていません。



日曜日の午後、二時半診療終了した後の時間が、一週間の唯一のお休みと言っていいでしょうか。十月の最後の日曜日には、医院の玄関のクリスマスイルミネーションの準備をしていました。

 

これです。
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車を磨いたり整備したりして過ごす事もあります。ドライブも好きですが、遠出する時間はなかなかとれません。



それでも時々は温泉に行ったりもします。出かけて行った温泉で空き部屋が見つかったらそのまま泊まって、月曜日の朝は温泉から出勤する事もあります。短い時間ですが、結構リラックスできますよ。



そんなに働いていて疲れませんかと聞かれる事もありますが、滅多に疲れたと思う事はありません。仕事自体が楽しいからだと思います。天職かもしれませんね。
矯正歯科の勉強をしようと決めたのは、大学6年の夏休みでした。



学生時代の友人たちと小樽のドリームビーチに出かけて、砂浜に寝転がって、これからのことなどを話し合っている時に、ふと

「矯正をできるようになりたい」

と思いたちました。

そのきっかけは、こういうことです。



6年生の初め頃だったと思いますが、伯父の紹介で、東京の新宿アルプス歯科(寺川國秀先生)の見学をする機会を得ました。それまで、大学の診療が一番最先端のこだわった診療と思っており、開業医のイメージは、子供の頃通った小さな歯医者さんというものでした。



ところが、アルプス歯科の診療は、固定観念をくつがえすものでした。診療は全て保険外。入れ歯は、血管まで再現する細やかさ。歯に詰めるものも、被せるものも、細部まで機能と審美性が追求されていました。衝撃でした。





「こんな歯科医師になりたい!」



進路について悩んでいた時、思いついたのは、アルプス歯科に就職し、寺川先生の元で学びたいということでした。しかも、そこで必要とされる人間になりたい、と。



見学した当時、アルプス歯科では矯正歯科を行なっていませんでしたので、『矯正歯科の技術を身につけて就職すれば、必要な人間になれるのではないか』と思いついた次第です。



残念ながら、この夢はかないませんでしたが、今も矯正歯科に残ってよかったと思っています。
北大矯正歯科には大学院に4年、医員として1年在籍し、その後医療大の助手を半年ほど勤めました。当時は、北大の大学院は、もちろん研究に重点を置いていましたが、講座全体の患者数が多く臨床経験を積む事も可能でした。担当の患者数は、大学院生でも40名にのぼりました。



 

研究については、工学部応用電気研究所と協力し、「歯の移動の三次元的解析」をテーマに、レーザーによる模型計測、コンピューターによる分析を行ないました。



 *参考文献:歯の形状認識と三次元移動量解析 



臨床については、助教授であった武内豊先生(現在市川市開業 たけうち矯正歯科クリニック)を師匠として、一年間、先生の厳しい指導の下に患者さんの治療を行ないました。



同時に、自由な時間も多かったので、自分でもいろいろな勉強をしました。ある本を手本に、その本に出てくる全ての治療装置を自分で作成して治療に応用したのもこのころです。一回の治療毎に、治療内容をカードの表に書き、次回治療経過を裏面に記入してストックしたりもしました。

この頃の深く掘り下げた勉強が、今でも臨床のベースになっていると思います。



 大学院、医局員、アルバイト、そして開業後を通じて、既に23年間で2000症例以上の矯正治療を行なってまいりましたが、この臨床体験が自分の治療の基準になっています。

かみ合わせが、全身に与える影響について。例えば、顎の音や痛み、肩こり、頭痛等です。かみ合わせを治す事で全身の不調が解決される部分があるのではないかと。少なくとも、ウチで行なった治療が、全身の不調の原因にならないようにしようと考えながら治療しています。

数年前、筒井照子先生(北九州市)の講習会を受講した事がきっかけです。

全身と口腔の関連について、筒井先生の症例を拝見してから深く考えるようになりました。



現在は、咬合理論に乗っ取った治療をしている群馬県の丸橋先生の講習会に参加し、さらに勉強しています。(平成19年5月終了)


感染症に対する研究は進んで解決策もみえていますが、咬合によると思われる様々な不調を解決する治療方法の確立を目指しています。
全身の不調を解決できる歯科医になりたいと思っています。



これまでも、治療の細部にはそれぞれこだわりをもっていましたが、総論的に語るのは難しい。今は、これまで20数年にわたって積み上げて来た各論を、自分なりの総論に作り上げているところです。